ユーザー事例:株式会社 IMAGICA Lab. 様

公開日 : 2023/11/10

映像業界をリードする「IMAGICA Lab.」
約1年のテスト期間を経て、2023年5月よりワイプトラッカーが正式採用されました。
最先端の編集現場でどのように活用されているのか導入後の状況についてお伺いしました。



【自己紹介】

Q、簡単な自己紹介をお願いします

渡邊「品川EDグループのマネージメントを行っています。人員や機材の管理を行い、EDグループを運営しています」

山下「品川EDグループ エディター兼スケジューラーです。現場作業のほか、シフト作成・日々のスケジュール調整を行っています」

土田「品川EDグループ エディターです。メインエディター歴4年目です。G帯のレギュラー番組を担当しています」

【導入後の稼働状況】 

Q、これまでの実績、実際に使った番組はどのくらいでしょうか?

山下「導入した2023年5月から10月末の半年で120件になります。レギュラー番組は7番組で使用しています。」

 

 Q、複数番組で使うにあたって、どういう形態で運用していますか?

渡邊「ワイプトラッカーの入ったPCを借りる形で契約しました。共有スペースに置いて、自由に使えるようにしています」

 【導入するメリット】

Q,導入して感じるメリットは?

山下「やはり作業時間を短縮できたというのが大きいですね。コスト削減という意味ですごく有用かなと思っています」

渡邊「案件によってはワイプトラッカーありきというか、『IMAGICA Lab.なら、このくらい時間短縮できるのでどうですか?』という提案で仕事を受注できたりもしています」

 

 Q 実際、どのくらい作業時間を短縮できましたか?

渡邊「解析時間を含めても作業時間は従来の30%〜50%程度削減できていますね」 

山下「やはり尺が長い番組であればあるほど、効果が出ています。2時間番組でほぼ2面ワイプ入り…のような番組は、ワイプ処理だけで一日かかってしまうので…」

土田「あとはワイプを追いかけることに対する作業の工数が半分ほどに短縮できているので、その分、別のことが同時に出来て、すごく効率的に進めるようになったと思います」

山下「ワイプトラッカーで解析している間に、他のことが出来ちゃうのは大きいですね」

解析中に編集を進めることができる

【ソフトの使用感】

Q、操作感はどうですか?

土田「準備するファイルさえわかれば、その後はそんなに複雑な工程がなかったので進めやすかったです

 山下「感覚的に使えるというか、シンプルで使いやすいです。うちのグループはやはり人数が多いので、新規のソフトはどう普及させていくかがよくテーマになりますが、ワイプトラッカーは『本当に浸透が早いな』と思いました」

渡邊「我々が現場に『ワイプトラッカーを使ってね』と言わなくてもグループ内で認識されているので、自由に使っている状況です」 

土田「あとワイプトラッカーには1・2・3のバージョンがあります。2だけでも十分有用なのですが、3を使うことでエフェクトになり後から調整しやすくなりました。現場には有難い機能です」

 山下「使用履歴を見ると、3の使用頻度が増えていますね。現場のワイプトラッカーへの理解が深まっていると思います」

 

 Q、フリーランスの方の「ワイプトラッカー」への反応はどうですか?

 山下「社内では周知されていますが、外部のフリーランスの方の出入りも多いので、簡単なマニュアルを作り、PC横に置いておきました。質問や苦情は特になく、成果もちゃんと上がってきています」

渡邊「操作がかなり簡易的なので、外部の方でもすぐに理解できているんだと思います」

山下「中には、既にワイプトラッカーの存在を知っていて『ああ、IMAGICA Lab.さん、導入してくれたんだ』とおっしゃってくれた方もいます。使ってみたいと思っていたようで、喜んでくれました」

国内有数の規模を誇るIMAGICA.Lab

導入のきっかけ】 

 Q、ワイプトラッカーを導入した経緯を教えてください。

 渡邊「導入させていただいたのは今年の5月です。先行して、特定の番組にだけお渡しして解析してもらうという都度利用を1年ほど行っていました」

 

 Q、どんな番組ですか? 

渡邊「もともと他所のポスプロから移ってきた番組で、前のポスプロではワイプ調整を短時間で行っているようでした。以前の担当者に聞いたところ、ワイプトラッカーを教えてもらい、IMAGICA Lab. でも使おうとなったんです」 

 

 Q、最初はその番組に対して契約する形だったのですか?

 山下「はい。ただ、使っているうちに有用だなと。『この案件だけじゃなくて、他のバラエティ番組でも使えるよね』ということで、会社として導入することになりました。」

渡邊「1つの案件でお願いするより、まとめて契約させていただいた方がコストも下がるので、結果的に良かったと思います」

今後に向けて

Q、改善してほしい部分はありますか?

山下「インターネットに繋がずローカルな環境で作業が出来ないか打診したら、すぐ対応いただけました。とても便利に使っているので今は特にないです」

渡邊「収録の形態によりますが、数名の引きの画で撮ってしまうと、なかなか効率という面では短縮できず、慣れもあって従来通りのやり方で作業することはあります」

 

 Q,社内での運用課題などがあれば教えてください

 渡邊「使ってもらっているスタッフや作業者のみなさんがワイプトラッカーを使用することで空いた時間をどうやって使っていくのか……営業とも相談しながら考えていかなくてはいけないことですね」

 山下「我々は品川と赤坂と渋谷にスタジオがあります。現在は品川スタジオだけの運用なので、ほかのスタジオにも展開できるか考えています。別拠点での運用をこれからどうするか、試行錯誤している最中です」